ビルオーナー・管理会社のための建物安全情報サイト
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ビルオーナー・管理会社・設備担当者向け

スプリンクラー配管が
凍結したときの対応

寒波のあとに配管やバルブが凍結した、亀裂・漏水・警報が出た場合に、まず行う安全確認、凍結しやすい場所、行わない方がよい解凍や操作、点検・修理・再発防止の流れを整理します。

公開日:2026年8月4日最終更新:2026年8月4日執筆・運営:有限会社水越設備
FIRST ACTION

最初に結論:配管から離れ、自己流で解凍・操作しない

火災・煙・放水がある、または安全に火災ではないと確認できない場合は、避難と119番通報を優先してください。

火災でないことを確認できる場合でも、凍結した配管に近づきすぎず、人を周囲から離してください。配管は解凍時や再加圧時に突然破損・漏水することがあります。一般の方が熱湯、火気、ヒートガンなどで急激に温めたり、バルブや消火ポンプを操作したりせず、写真・動画を残して建物管理者、点検業者、消防設備の施工業者へ連絡してください。

FREEZING RISK AREAS

寒波で凍結・破損が起きやすい場所

東京消防庁は、水を使用する消防設備について、屋外、屋上の高架水槽付近、駐車場内の露出部分、吹きさらしの場所を、寒波による不具合が発生しやすい場所として案内しています。

A

屋外・屋上

外気温の影響を直接受ける配管、送水口周辺、高架水槽付近、屋上機器周辺を確認します。

B

駐車場・荷さばき場

風が通り抜ける開放駐車場、搬入口、庇下などの露出配管やバルブ類は注意が必要です。

C

無暖房の機械室

外気が入りやすい機械室、ポンプ室、パイプシャフト開口部などは、建物条件に応じて確認します。

D

過去に凍結した場所

過去の漏水・補修箇所、保温材が傷んだ場所、部分的に風が当たる場所は、再発履歴を確認します。

同じ建物でも、配管方式、保温状態、風向き、運転状況によって凍結リスクは異なります。外気温だけで一律に判断しないでください。
WARNING SIGNS

凍結・破損を疑う主なサイン

確認箇所見られるサイン対応の考え方
配管・継手霜、氷、膨らみ、変形、亀裂、保温材の濡れ、水染み近づきすぎず、位置と状態を撮影し、解凍・加圧前に専門業者へ連絡します。
バルブ類弁箱周辺の凍結、漏水、ハンドルの固着、保温材の劣化無理に回さず、系統・弁番号・表示を記録します。
警報盤圧力低下、ポンプ運転、流水、異常などの表示表示を消す前に、設備名・階・区域・時刻を写真で残します。
圧力計・ポンプ圧力低下、頻繁な起動、通常と異なる運転数値と起動間隔を記録し、自己判断で停止・調整しません。
気温上昇後解凍後に突然漏れる、天井や床に水が出る凍結中に見えなかった亀裂が現れることがあるため、周囲の安全を確保します。
DO NOT OPERATE CARELESSLY

一般の方が先に行わない方がよい解凍・操作

火気や熱湯で急激に温めない

配管・継手・バルブの損傷、やけど、火災につながるおそれがあります。

凍結部分を叩かない

凍結で弱くなった配管や継手を破損させる可能性があります。

バルブを無理に回さない

弁やハンドルを壊したり、設備停止範囲を広げたりするおそれがあります。

確認前に再加圧・強制運転しない

亀裂がある場合、急な漏水や水損につながります。専門業者の確認後に復旧します。

INVESTIGATION FLOW

凍結の発見から復旧までの6段階

1

安全確認

火災・煙・放水、感電、天井落下、床面凍結の危険を確認します。

2

人を離す

配管周辺を立入制限し、テナント・警備会社・管理担当者へ共有します。

3

状態を記録

配管、氷、漏水、警報、圧力、外気状況、発生時刻を記録します。

4

専門業者が確認

凍結範囲、配管・継手・弁、保温、圧力、警報、ポンプを確認します。

5

修理・再発対策

部分補修、一部更新、保温・防風・ルート見直しなどを検討します。

6

試験・復旧

漏れ、圧力、弁、ポンプ、警報を確認し、完了資料を保管します。

PREVENTION

寒波前に行う予防確認と再発防止

外観を確認する

  • 配管・継手の亀裂や漏水
  • 保温材の破れ・ずれ・濡れ
  • バルブ類の露出
  • 過去の補修箇所

一時的な保護

  • 建物の手順に従う
  • 操作・表示を隠さない
  • 毛布等を使用する場合も安全確認
  • 濡れた保温材を放置しない

監視を強化する

  • 警報盤の異常表示
  • 圧力計の変化
  • ポンプの頻繁な起動
  • 気温上昇後の漏水

恒久対策を検討する

  • 保温・防風の見直し
  • 配管ルートの見直し
  • 劣化配管・継手の更新
  • 設備方式に応じた専門的対策
東京消防庁は、露出した配管やバルブ類について、毛布等による凍結防止や、警報盤の異常表示確認を案内しています。

ただし、建物ごとに適切な方法は異なります。常設の保温、ヒーター、配管ルート変更などは、消防設備の機能や維持管理に影響するため、専門業者と検討してください。

REPAIR OR RENEWAL

部分補修・一部更新・再発防止の判断

部分補修を検討できる場合

  • 破損・漏水箇所が限定的
  • 周辺配管・継手の状態が良好
  • 過去の凍結・漏水が少ない
  • 停止範囲と復旧時間を限定できる

一部更新・ルート見直しを検討する場合

  • 複数箇所に変形・亀裂がある
  • 同じ場所で凍結を繰り返す
  • 保温材や支持金物も劣化している
  • 外気にさらされる配管ルート自体に問題がある
凍結した配管は、見た目だけでは再使用できるか判断できません。解凍後の漏れ、変形、圧力保持、周辺部材の状態を確認して判断します。
IMPAIRMENT SAFETY

設備停止・機能低下中の安全管理

停止範囲を明確にする

対象系統、階、テナント、停止時間を整理し、防火管理者、建物管理者、警備会社、テナント担当者へ共有します。

早期復旧まで代替策を検討する

火気使用の制限、巡回強化、消火器などの代替安全対策を検討し、必要に応じて管轄消防署へ相談してください。

消防署への連絡・届出や工事中の消防計画の要否は、建物の用途・規模・所在地・停止範囲・工事内容によって異なります。
RECORDS FOR CONSULTATION

水越設備へ相談するときに準備するもの

発生状況

  • 建物名・住所・担当者
  • 発生日時・外気状況
  • 配管・バルブ・氷・漏水の写真
  • 警報表示・圧力計の写真
  • ポンプ運転の有無
  • テナント営業・立入可能時間

図面・履歴

  • 消防設備図・スプリンクラー系統図
  • 直近の点検結果報告書
  • 過去の凍結・漏水・修繕履歴
  • 保温・防風対策の履歴
  • 設備停止が可能な時間
  • 消防署・点検業者への連絡状況
CONSULT MIZUKOSHI SETSUBI

スプリンクラー配管の凍結破損・漏水・配管更新をご相談ください

有限会社水越設備では、凍結によるスプリンクラー配管・継手・ヘッド周辺の破損や漏水、配管の部分補修・一部更新・系統更新、保温や配管ルートの見直し、工事に伴う届出・検査対応をご相談いただけます。

OWNER CHECKLIST

オーナー・管理会社向けチェックリスト

FAQ

よくある質問

スプリンクラー配管の凍結が疑われたら、最初に何をすればよいですか?

火災、煙、放水、強い異臭などがある場合、または安全に確認できない場合は避難と119番通報を優先してください。火災でないことを確認できる場合は、配管から離れ、亀裂・膨らみ・漏水・警報表示・圧力計・発生時刻を記録し、建物管理者、点検業者、消防設備の施工業者へ連絡してください。

凍結した配管に熱湯をかけたり、火であぶったりしてもよいですか?

勧められません。急激な加熱により配管、継手、バルブなどを傷めたり、やけどや火災につながったりするおそれがあります。自己流で解凍せず、設備方式と凍結範囲を確認できる専門業者へ連絡してください。

凍結や漏水を止めるためにバルブを閉めてもよいですか?

一般の方が設備を理解せずにバルブを閉めることは勧められません。スプリンクラー設備が使用できない状態になる可能性があります。火災でないことを確認したうえで、設備を理解した建物管理者や担当者が、建物の手順と専門業者の指示に従って判断してください。

凍結していても漏水していなければ、そのまま使えますか?

外見上漏水していなくても、配管や継手に亀裂、変形、内部損傷が生じている可能性があります。解凍後や再加圧時に漏水する場合もあるため、正常に使用できるとは判断せず、専門業者による確認を受けてください。

スプリンクラー配管が凍結しやすい場所はどこですか?

東京消防庁は、屋外、屋上の高架水槽付近、駐車場内の露出部分、吹きさらしの場所を寒波による不具合が発生しやすい場所として案内しています。無暖房の機械室や外気が入りやすい場所も、建物条件に応じて確認が必要です。

露出配管に毛布を巻けば凍結対策として十分ですか?

東京消防庁は事前対応の一例として毛布等による凍結防止を案内していますが、応急的な対策だけで十分とは限りません。配管方式、外気条件、保温材の状態、バルブ類、過去の凍結履歴を確認し、恒久対策は専門業者へ相談してください。

凍結で破損した配管は部分的に修理できますか?

破損箇所が限定され、周辺配管や継手の状態が良好であれば部分補修を検討できる場合があります。ただし、同じ系統に複数の変形や亀裂がある、腐食や過去の補修が多い、再発している場合は、一部更新や系統更新を検討します。

凍結修理の見積りには何を準備すればよいですか?

建物名・住所、凍結や漏水を確認した日時、外気状況、配管・バルブ・警報表示・圧力計の写真、消防設備図・系統図、点検結果報告書、過去の凍結・漏水・修繕履歴、テナント営業状況、立入可能時間、設備停止の可否を準備してください。

免責事項

本ページは一般的な情報を整理したものです。凍結時の操作、解凍方法、配管の再使用、設備停止中の安全管理、消防署への連絡・届出は、建物の用途・規模・所在地・設備方式・凍結範囲・管理体制によって異なります。火災や危険がある場合は119番通報し、個別の対応は管轄消防署、建物管理者、点検業者、消防設備の施工業者へ確認してください。

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