ビルオーナー・管理会社のための建物安全情報サイト
運営:有限会社水越設備 TEL 045-642-5967
ビルオーナー・管理会社・防火管理者向け

スプリンクラー設備の
警報が鳴ったときの対応

火災の有無、受信機・総合操作盤の表示、流水検知、消火ポンプ、漏水、設備異常を整理し、初動から専門業者への連絡、原因確認、復旧までの流れを分かりやすく解説します。

公開日:2026年8月4日最終更新:2026年8月4日執筆・運営:有限会社水越設備
FIRST ACTION

最初に結論|火災確認と人命安全を優先する

スプリンクラー設備の警報は、実際の火災・放水だけでなく、流水検知、ポンプ起動、設備異常、点検・試験などに関係して表示される場合があります。最初から「誤報」と決めつけないことが重要です。

火、煙、焦げ臭いにおい、放水、危険な状況がある場合、または安全に確認できない場合は、避難・周知を行い、迷わず119番通報してください。

煙がある場所や安全を確認できない区画へ無理に入らず、一般の方が警報停止・バルブ閉止・ポンプ停止・設備復旧を先に行わないでください。

人を安全な場所へ

警報区域や放水・漏水場所から離し、必要に応じてテナント・入居者へ避難を案内します。

119番と関係者へ連絡

火災・煙・不明な危険がある場合は119番。建物管理者、警備会社、防火管理者にも共有します。

表示内容を記録

設備名、階、区域、作動・異常の区分、時刻、履歴を写真とメモで残します。

専門業者へ確認

点検業者・施工業者へ状況を伝え、原因調査と安全な復旧方法を確認します。

ALARM SIGNALS

警報表示から確認すること

建物の設備方式や受信機・総合操作盤によって表示名は異なります。画面やランプの名称だけで原因を断定せず、現場状況と合わせて確認してください。

表示・状況の例考えられる内容管理者が行う確認
火災・作動
階・散水区域の作動表示
ヘッドの作動、破損による放水、流水検知装置・圧力検知装置の作動などの可能性があります。火・煙・放水・漏水を安全な範囲で確認し、危険や不明があれば避難と119番通報を優先します。
ポンプ運転
消火ポンプ起動・圧力変化
放水、試験、配管からの漏水、圧力低下、起動装置の作動などが考えられます。圧力表示、漏水、異音・振動、試験予定を確認し、原因不明のまま停止操作をしません。
異常・故障
設備異常・監視信号
配線・電源・圧力スイッチ・弁監視・制御盤などの異常の可能性があります。表示名、対象階、時刻、復旧の有無を記録し、専門業者へ点検を依頼します。
点検・試験
末端試験・流水試験中
予定された試験で流水検知、音響警報、火災表示、ポンプなどを確認している場合があります。作業責任者と試験予定を照合し、終了後に設備が正常状態へ復旧したことを確認します。

消防庁の試験・点検要領では、試験弁の操作により、流水検知装置または圧力検知装置、音響警報装置、火災表示装置が適正に作動し、作動した階または放水区域が表示されることを確認します。

RESPONSE FLOW

警報発生から復旧までの6段階

1

安全確認

火・煙・異臭・放水、感電や天井落下の危険を確認します。

2

避難・通報

火災または不明な危険があれば、避難誘導と119番通報を行います。

3

表示を記録

受信機・操作盤の設備名、階、区域、時刻、履歴を写真で残します。

4

関係者へ共有

管理会社、警備会社、防火管理者、テナント担当者へ状況を伝えます。

5

原因調査

点検業者・施工業者が現場、配管、検知装置、ポンプ等を確認します。

6

復旧確認

弁、ポンプ、警報、表示、圧力が正常状態に戻ったことを確認し記録します。

DO NOT OPERATE CARELESSLY

一般の方が先に行わない方がよい操作

警報を消して終わりにしない

表示や履歴が原因調査の手掛かりになります。現場確認・記録・関係者への共有を先に行ってください。

バルブを勝手に閉めない

スプリンクラー設備が使用できない状態になる可能性があります。設備を理解した担当者の判断が必要です。

ポンプを原因不明のまま止めない

実際の火災や放水時に消火機能を失うおそれがあります。建物の手順と専門業者の指示に従います。

POSSIBLE CAUSES

警報が鳴る主な原因候補

実際の火災・ヘッド作動

熱でヘッドが作動し、放水とともに流水検知・ポンプ起動・警報表示が行われる場合があります。

ヘッド破損・配管漏水

衝撃によるヘッド破損や配管・継手からの漏水で、水流や圧力変化が生じる場合があります。

点検・試験・工事

末端試験弁の操作、ポンプ試験、配管工事、設備復旧作業に伴って警報が出る場合があります。

機器・回路の異常

流水検知装置、圧力スイッチ、制御盤、電源・配線などの不具合の可能性があります。

原因は現場確認前に断定できません。

同じ表示でも、設備方式・配管系統・警報連動・建物管理体制によって意味が異なります。繰り返す警報は放置せず、専門業者へ調査を依頼してください。

RECORDS FOR INVESTIGATION

調査・修理相談のために残す記録

警報発生時の記録

  • 発生日時と継続時間
  • 受信機・総合操作盤の写真
  • 表示された設備名・階・区域
  • 警報音、放水、漏水、異臭の有無
  • 消火ポンプの運転・圧力表示
  • 当日の点検・工事・試験の有無

業者へ渡す資料

  • 建物名・住所・連絡担当者
  • 消防設備図・スプリンクラー系統図
  • 直近の点検結果報告書
  • 過去の警報・漏水・修繕履歴
  • 警備会社や消防署への連絡状況
  • テナント営業・立入可能時間
CONSULT MIZUKOSHI SETSUBI

スプリンクラー警報・漏水・ポンプ異常の調査と改修をご相談ください

有限会社水越設備では、スプリンクラー設備・消火設備配管工事、漏水・腐食・配管不良の改修、ヘッド交換・移設、消火ポンプ周辺の配管工事、届出・検査対応をご相談いただけます。警報表示や点検報告書、写真、図面をご準備ください。

OWNER CHECKLIST

オーナー・管理会社向けチェックリスト

FAQ

よくある質問

スプリンクラー設備の警報が鳴ったら、最初に何をすればよいですか?

火災、煙、焦げ臭いにおい、放水がある場合、または安全に確認できない場合は、人命を優先して避難・周知し、119番通報してください。同時に建物管理者、警備会社、防火管理者へ連絡し、受信機や総合操作盤の表示を記録します。

警報が鳴っていても水が出ていないことはありますか?

あります。設備方式や建物の構成により、流水検知装置・圧力検知装置・ポンプ起動・弁の監視・設備異常など、放水以外の信号が表示される場合があります。表示内容だけで原因を断定せず、現場確認と専門業者の確認を行ってください。

警報音を先に止めてもよいですか?

火災確認や関係者への周知を行わず、一般の方が警報停止や復旧操作を優先することは勧められません。操作は建物の消防計画、機器の取扱要領、管理体制に従い、設備を理解した担当者が行ってください。

受信機や総合操作盤では何を確認すればよいですか?

表示された設備名、階、区域、時刻、作動・異常の区分、ポンプや関連設備の表示、履歴を確認して記録します。表示を消したり復旧したりする前に、写真を残すと原因調査に役立ちます。

消火ポンプが動いている場合、自分で停止してよいですか?

一般の方が原因を確認せずに停止することは勧められません。ポンプ停止やバルブ操作により消火機能が失われる可能性があります。火災の有無を確認し、建物管理者、点検業者、施工業者の指示に従ってください。

火や煙が見えない場合でも119番通報は必要ですか?

火災かどうか安全に確認できない、警報区域へ近づけない、煙や異臭がある、放水や急激な漏水があるなどの場合は、迷わず119番通報してください。明らかな点検・試験中であることが管理者間で確認できる場合など、状況によって対応は異なります。

警報が繰り返し鳴る場合はどうすればよいですか?

単にリセットを繰り返さず、日時、表示、区域、天候、工事・点検の有無、ポンプ圧力、漏水の有無を記録し、点検業者または消防設備の施工業者へ調査を依頼してください。原因によっては配管、流水検知装置、圧力スイッチ、制御盤などの確認が必要です。

調査や修理を依頼するときに何を準備すればよいですか?

建物名・住所、警報発生日時、受信機や総合操作盤の写真、表示された階・区域、警報音の種類、放水・漏水・ポンプ作動の有無、消防設備図・系統図、点検報告書、過去の発生履歴を準備してください。

免責事項

本ページは一般的な情報を整理したものです。警報表示、操作方法、消防署への連絡・届出、設備停止中の安全管理は、建物の用途・規模・所在地・設備方式・管理体制によって異なります。火災や危険がある場合は119番通報し、個別の対応は管轄消防署、建物管理者、点検業者、消防設備の施工業者へ確認してください。

電話で相談メール相談